RAID崩壊時にやってはいけない事

Example image

RAID(レイド)とは、複数のHDDをひとつのドライブのように認識・表示させ、大容量のデータの保存や共有を安全かつ高速で可能にする、非常に優れた技術です。

しかし、複数台で構成している為に、その構造は大変に繊細で複雑です。

そんなRAID機器が壊れた、データが見れなくなったなどのトラブル発生時に、絶対にやってはいけないことがあります。

状態悪化によるデータ復旧率低下を防ぎ、より多くのデータを復旧する為に、やってはいけない4つのポイントについてご紹介します。

まずは焦らずにこちらをご確認ください。


RAIDの復旧実績

「会社の営業部10名だけで、同じハードディスクのデータを共有している」「従業員3名のデザイン会社で、1台の外付けにデータを入れて共有している」「美容室の顧客データを、フロントとバックヤードで管理できるように、LANでつないで共有している」

2名から10名くらいの小グループで使用しているハードディスクはサーバーです

分かりやすく例えると・・・家族全員で共有して使用している冷蔵庫のようなものです。
「家族」という少人数のグループで、1つの「冷蔵庫」を共有しており、冷蔵庫の中に入っている調味料・食品・飲み物は、家族全員が好きなときに取り出すことが出来ます。
サーバーも、「会社内」という少人数のグループで、1つの「ハードディスク」を共有しており、
それぞれが必要なときに中に入っているデータを見ることが出来ます。

このサーバーと呼ばれる機器は、通常のパソコンや外付けハードディスクとは違い、特殊なファイルシステムを使用してデータを保存しており、データ復旧を行うには、専門の技術と知識が必要なのです。

サーバーとは?イメージ図:サーバーとは冷蔵庫内のようなものです

RAID 0

RAID0は、別名「ストライピング」と言います。
1つのデータを決められた方法で複数に分割し、RAIDを組んでいる複数のHDDへ順番にデータを保存して、データへのアクセスを高速化したシステムです。例えば、100のデータを1つのHDDに保存するよりも、50と50に分けて2つのHDDに保存した方が保存にかかる時間が短くて済むというメリットがあります。使用するHDDの数が増えるほどデータへのアクセスを高速化することができますが、RAID0には冗長性がないため、1つのHDDに異常が発生してしまうとすべてのデータにアクセスできなくなってしまう点がデメリットとなります。

RAID 1

RAID1は、別名「ミラーリング」と言います。
全く同じデータを別のHDDに書き込み、冗長化させるものです。耐障害性に特化した単純構成のRAIDレベルになります。 通常は、2つのHDDを使用して、それぞれのHDDに同一データを保存する仕組みです。こうする事で、1つのHDDに深刻な物理障害が発生しても複製された残りの1つのHDDがあるため継続して稼動することができます。同一データをそれぞれのHDDに複製することがミラーリングと言われる所以です。

RAID 5

RAID5は、別名「分散データ・ガーディング」と言います。
高速化、大容量化、冗長化の全てを実現したRAIDベルになります。データはRAID0同様に分割して書き込まれるのに加え、同時に「パリティ」と呼ばれる冗長コードが生成されて書き込まれるのが特徴です。 3つ以上のHDDを組み合わせて、各HDDにパリティと呼ばれる情報が生成・負荷分散して保存され、HDDの1つに障害が発生しても、他のHDDのデータとパリティ情報を基に復帰が可能となります。尚、注意して頂きたいのが、HDDの2つに同時に障害が発生した場合は、HDD機能(製品)としての復帰ができません。

RAID 6

基本的にはRAID5と同様の技術ですが、パリティを2重で生成して異なるディスクに記録することで耐障害性を向上させたものです。RAID5では2台のHDDに障害が発生した場合は回復不能となりますが、RAID6では2台のHDDに障害が発生した状態でもシステムとして稼働します。

RAID 10

複数のミラーセット(RAID1)をストライピング(RAID0)したもので、RAID0+1と混同されがちですが、冗長性の面でメリットがあります。ストライピングされる各HDDがそれぞれ2重化されている状態となりますので、それぞれのミラーセットの両方のドライブが同時に壊れなければ、継続稼働可能です。

データトラブル時・データが見れなくなったその時に!

※当社の過去の復旧事例に基づきます。

RAID機器が壊れた、データが見れなくなった時に、絶対にやってはいけないことがあります。状態悪化によるデータ復旧率低下を防ぎ、より多くのデータを復旧する為に、やってはいけない4つのポイント。まずはチェックしてみましょう。

リビルド・データの再構築
HDDの順番入れ替え・交換
HDD取り外し・単体で電源ON
RAIDカードの交換

※上記の処置を行うと、
大幅に復旧率が低下する危険性があります!

やってはいけない対応 1

 リビルド・データの再構築

リビルドをするとデータが復旧できるのではないの?

リビルドは危険! 『リビルド』とは、欠損してしまったハードディスク内のデータを再構成する作業の事です。一般的に、ハードディスクが壊れてデータにアクセスできなくなった際は『リビルド』を行うとデータが元に戻るとされ、メーカーの説明書などにもそのように記載されています。
しかし実際には、リビルドは大変リスクの高い行為で、リビルドを行ったことで逆に症状が悪化したというケースが多く起こっています。 では、なぜリビルドを行うと状態が悪化してしまうのでしょう?

リビルドを行うとなぜ状態が悪化するの?

リビルドを行い症状が悪化してしまう原因として多いのが、 『リビルドの途中でそれまで障害が起きていなかった新たなHDDに障害が併発してしまう』 というものです。リビルドが終了するまで、何も障害が起きなければデータの再構成は成功します。しかし、リビルドが終了する前に(リビルドの途中に)、他のHDDにも障害が発生してしまうとリビルドは失敗してしまうのです。

そして、リビルドが失敗に終わると、リビルドが途中で止まってしまった為にHDD構成が崩れ、データがバラバラになります。リビルドを行う前よりもデータの状態が悪化してしまうため、データを復旧出来る確率が減ってしまう訳です。 ではなぜ、リビルドの失敗(リビルドの途中でそれまで障害が起きていなかった新たなHDDに障害が併発してしまう)が多発するのでしょう?

なぜリビルドの失敗が多発するの?

リビルドの失敗(リビルドの途中でそれまで障害が起きていなかった新たなHDDに障害が併発してしまう)が多発してしまう原因。 それは、RAIDを構成している複数台のハードディスクは、同時期に購入・生産されていることが多い為です。

どういう事かというと、 RAID内のHDDはほとんどの場合、同じ時間だけ稼働していますので、1台に障害が発生すると他のディスクもほぼ同時期に障害発生する可能性が高いのです。

そして、それに気付かずにリビルドを行ってしまうと、途中でリビルドが停止したり、RAID構成レベルを誤って認識した状態でリビルドがかかってしまうというような事が起きます。そうなると、本来書き込まなければいけないデータとは全く違うデータを上書きしてしまうということが起こってしまうのです。

リビルド失敗イメージ
RAID構成を組んでいたHDDのうち1台が寿命に!他のHDDも同じ時期に生産されているため寿命は近い。
リビルド失敗のイメージ
HDD交換後
リビルド実行
リビルド中に他のHDDが壊れてしまうと、データの構成が崩れて障害が悪化します。

リビルド失敗のイメージ

RAID機器にデータ障害が起きたらどうすればいいの?

RAIDには特殊なOS(linux,unix..etc.)が多く、データ復旧の難易度は非常に高いものになります。RAIDを構築できるから復旧もできるだろうと、ご自身で色々と復旧を試みてみる方も多くいらっしゃいます。しかし、RAIDを構築する技術とトラブル時のRAID機器からデータ復旧をする技術は全く別物です。 障害の状態や機器等によって、全く対処法が異なります。一歩間違えるとデータが復旧出来なくなる可能性も十分に考えなければなりません。

RAIDトラブルを安全に対処するには、専門の知識と設備が必要になります。データの状態が悪化するまえに、一度専門会社に正しい対処法をご相談ください。 また、再起動や通電も障害を悪化させてしまう大きな要因の一つです。RAIDトラブル発生時、何もいじらずにスグにご相談頂いたものが最もデータの復旧率も高く、ひとつひとつのデータの内容やフォルダ構成もきれいにお戻しが出来ています。

やってはいけない対応 2

 HDDの順番の入れ替え

自動的にリビルドがかかり、状態悪化、復旧率の大幅な低下の危険性あり!

HDDを新しいものに交換すると、データを復旧出来るのではないの?

HDDの順番の入れ替えは危険! 一般的に、RAIDのHDDに障害が起きデータが見れなくなった際、障害の発生したHDDを新しいHDDに交換する事で、データが復旧されるとされています。

HDDを交換する事でデータ復旧にいたる過程の中に、リビルドと呼ばれる行為があります。POINT1でも説明したとおり、リビルド中に他のHDDに寿命が訪れ、リビルドが失敗すると、本来書き込まなければいけないデータとは全く違うデータを上書きしてしまう等の現象が起こる事があります。そうすると、データ復旧率が大幅に減少してしまう可能性があります。 その為、リビルドが自動的かかってしまう、HDDの交換は大変危険な行為になります。HDDを交換する事で、データ復旧が失敗に終わる可能性がある事を忘れてはなりません。

HDDの入れ替えはなぜ危険なの?

そもそも、RAIDとは複数台のハードディスクを1つのハードディスクとして認識させる技術です。ある規則に従って複数台のハードディスクにまたがってデータが保存されています。 その為、DISKの順番を替えるとその規則性が乱れてしまい、データが更に壊れ、その状態で上書きされてしまう可能性があります。 RAIDのデータの規則性の乱れを、本に例えるならば、ページがバラバラになってしまうようなものです。どこのデータを読みに行ったらよいのか分からなくなり、中のデータが見られなくなってしまいます。

RAID機器にデータ障害が起きたらどうすればいいの?

RAIDには特殊なOS(linux,unix..etc.)が多く、データ復旧の難易度は非常に高いものになります。RAIDを構築できるから復旧もできるだろうと、ご自身で色々と復旧を試みてみる方も多くいらっしゃいます。しかし、RAIDを構築する技術とトラブル時のRAID機器からデータ復旧をする技術は全く別物です。 障害の状態や機器等によって、全く対処法が異なります。一歩間違えるとデータが復旧出来なくなる可能性も十分に考えなければなりません。

RAIDトラブルを安全に対処するには、専門の知識と設備が必要になります。データの状態が悪化するまえに、一度専門会社に正しい対処法をご相談ください。 また、再起動や通電も障害を悪化させてしまう大きな要因の一つです。RAIDトラブル発生時、何もいじらずにスグにご相談頂いたものが最もデータの復旧率も高く、ひとつひとつのデータの内容やフォルダ構成もきれいにお戻しが出来ています。

やってはいけない対応 3

 HDDを取り外し、単体で電源をON!

なぜHDDを単体でPCに繋ぐとデータが消えてしまうの?

HDDの順番の入れ替えは危険! RAIDというのは、『複数台のハードディスクを組み合わせることで、仮想的な1台のハードディスクとして運用する技術』の事ですので、単体のハードディスクをパソコンにつなげても、中のデータを見ることは出来ません。

RAIDを構成しているハードディスク内のデータにアクセスできなくなった際に、”○番のハードディスクに異常が起きています”といった内容のエラーメッセージが表示される場合があります。 その際に、異常が起きていると思われるハードディスクを取り外して、外付けハードディスクとしてパソコンに繋いでも、データは見れません。データが見れないどころか、逆にデータを完全に失ってしまう危険性があります。 また単体でつなげた際に”フォーマットしますか?”などといった表示がされる事があります。その表示に従い、 うっかりハードディスクをフォーマットしてしまいデータが消えてしまったり、HDDに通電させたことで、情報の上書き等が行われ症状がさらに悪化してしまうケースが非常に多いのです。

RAID機器にデータ障害が起きたらどうすればいいの?

RAIDには特殊なOS(linux,unix..etc.)が多く、データ復旧の難易度は非常に高いものになります。RAIDを構築できるから復旧もできるだろうと、ご自身で色々と復旧を試みてみる方も多くいらっしゃいます。しかし、RAIDを構築する技術とトラブル時のRAID機器からデータ復旧をする技術は全く別物です。障害の状態や機器等によって、全く対処法が異なります。一歩間違えるとデータが復旧出来なくなる可能性も十分に考えなければなりません。

RAIDトラブルを安全に対処するには、専門の知識と設備が必要になります。データの状態が悪化するまえに、一度専門会社に正しい対処法をご相談ください。 また、再起動や通電も障害を悪化させてしまう大きな要因の一つです。RAIDトラブル発生時、何もいじらずにスグにご相談頂いたものが最もデータの復旧率も高く、ひとつひとつのデータの内容やフォルダ構成もきれいにお戻しが出来ています。

やってはいけない対応 4

 RAIDカードの交換を行う

データ構成がバラバラになり、状態悪化と復旧率低下の危険性あり。

障害の起きたRAIDカードを新しいものに交換してもデータは見れないの?

HDDの順番の入れ替えは危険! RAIDカードのトラブルにより、RAIDとしてHDDを認識できなくなる場合があります。 その際に、RAIDカードを新しいものに交換されるお客様が多くいらっしゃいますが、実はこの行為もしっかりと確認をしたうえで行わないとリスクの高い大変危険な行為となります。 互換性のあるものへ交換できれば、データは見ることが可能ですが、RAIDカードには特殊の物が多く、互換性のあるものを見つけるには、蓄積された知識が必要になります。 一か八かの交換では100%データは見れないと言っても過言ではありません。

ブレードサーバーや大型タワー型サーバーで多くみられる失敗事例として上げられるのが、 特殊なRAIDカードを誤ったカードに交換してしまう事で、 本来のデータまでの道筋が消えてしまいデータを見ることが出来なくなってしまうというものです。 その他にも、HDD内部のデータにもファイルシステム異常等の障害が併発して起こるケースが多くあり、その場合には RAIDカードが一致してもデータを見られるようにはなりません。 また、間違ったRAIDカードでRAIDを構成し直すと、データの規則性が乱れデータ復旧難易度が非常に高くなります。

RAID機器にデータ障害が起きたらどうすればいいの?

RAIDには特殊なOS(linux,unix..etc.)が多く、データ復旧の難易度は非常に高いものになります。RAIDを構築できるから復旧もできるだろうと、ご自身で色々と復旧を試みてみる方も多くいらっしゃいます。しかし、RAIDを構築する技術とトラブル時のRAID機器からデータ復旧をする技術は全く別物です。 障害の状態や機器等によって、全く対処法が異なります。一歩間違えるとデータが復旧出来なくなる可能性も十分に考えなければなりません。

RAIDトラブルを安全に対処するには、専門の知識と設備が必要になります。データの状態が悪化するまえに、一度専門会社に正しい対処法をご相談ください。 また、再起動や通電も障害を悪化させてしまう大きな要因の一つです。RAIDトラブル発生時、何もいじらずにスグにご相談頂いたものが最もデータの復旧率も高く、ひとつひとつのデータの内容やフォルダ構成もきれいにお戻しが出来ています。